人生激辛ソムタム

風呂なしアパート20年の日々とタイ・インド

はじめてのソムタム

ソムタムをはじめて食べたのは、2003年6月23日。タイを3か月かけて歩いたときのウドンターニーでだった。

宿の横がステーキ料理の店だった。たまには豪華な夕食で栄養をとろう。メニューを見るとソムタムがある。ガイドブックには確か、東北タイの料理で青パパイヤのサラダと書いてあった。パパイヤということはフルーツサラダなのだろう。ステーキと一緒に注文した。

運ばれてきたのはフルーツサラダとは程遠いものだった。これがソムタムなのか。 一口、二口・・・。辛い・・・。いや、辛いなんてものじゃない。慌ててビールを流し込む。ビールで辛さを流そうとするが、舌について離れない。ひたすらビールを流し込み、鼻をかむ。涙をぬぐう。すると店の人が笑いながら近づいてきて、「ソムタム洗おうか」と訊いてくれる。

洗われて再度出されたソムタム。恐るおそる口に運ぶ。やっぱり辛いー!鼻水が流れ、涙が落ちる。

栄養をとるためと奮発したステーキは、ほとんど食べられなかった。