タイのタクシー
2017年3月13日。インド5回目にしてはじめてのデリー。バンコクのホテルを午前3時に出てタクシーで空港へ行く。
高速道路を走っていると、運転手が段ボールが荷台から落ちそうになっているトラックを見つける。年輩の運転手。親切なのだろう。クラクションを鳴らしながら並走する。が、トラックは気づいてくれない。すると窓を開けて怒鳴りはじめる。深夜で道路はすいているが、タクシーの速度は百キロを超えている。事故を起こすのではないかと気が気でない。
気づかないことにイラだった運転手は、アクセルを踏みスピードを上げた。トラックの前に強引に入り、窓から腕を出して停まるよう促す。
そんなゆっくりしてられないんだけどな、という焦りと、トラブルになるのではないのか、という不安が入り混じる。
トラックが停まったことをミラーで確認すると、運転手はドアを開けて出て行き、なにごともなく戻ってきた。
「あんな状態で走ってたら事故起こすぞ」
そんなことを言い、またタクシーを走らせた。
日本で同じことをしたら、おそらく問題になる。
タイだなあ。